ゆとりの世代と呼ばれる人たちと接する機会が増えたのは彼らが社会にデビューするようになったからでしょう。ここでは筆者が関わる機会のあるゆとり世代の若者達を観察した結果からお話しをしたいと思います。
ゆとり教育によって学力が下がったなどと報道されて、私たちもそれとなく同意している気分もありますが、彼ら全ての学力が低くなったとは言えません。
彼らの中にも優秀な若者もいますし、対話の中で見せる輝くような表情は彼らの感性が私たち世代と同じように世界に対して開かれてるのを確信させます。
それでも、ゆとりの世代に違和感を強く感じる瞬間は多くあります。最初に出会った学生は、一年生前期から既に学業ストレスと家庭問題を抱え込んで、夏休みが終わるころには精神状態に異常をきたしていました。
彼らはストレスに弱いのです。ストレスに強いというのは決して多くのストレスに耐えることができる能力ではなく、むしろ自分の抱えるストレスに敏感であることを意味します。
受けるストレスに敏感であれば、初期の内に対策を講じることもできるからです。しかし、ストレスに鈍感だと身体的な症状を呈するまで気が付かず対策を講じられなくなったりするのです。
実際、彼はキャンパス内の診療所に通わなくてはならなくなり、その後も異常行動が落ち着くまで1年近くを無駄にすることになってしまったのです。
デジタルネイティブとは彼らに付けられたニックネームのひとつです。ある種の羨ましさを感じながら彼らを観察していましたが、彼らは決してデジタルを得意としているようではなさそうです。
簡単なコンピュータ操作を理解していなかったり、携帯電話を上手く扱えなかったりで年配者とあまり違わないように思うのですが、違う点もあります。彼らが機能の全てを知ろうとはしない点です。
中高年の人たちに操作を指導しようとすると、あれはどうなっている、これは何なんだととにかくうるさい。あれもこれもとなって大抵は収拾がつかなくなってしまう。
それに対してデジタルネイティブたちは、ひとつ理解できれば後の事態を想像しないようです。直後にまた問題に出会って、またその場に立ち尽くす姿が散見されるのです。
彼らはわからないことに対して無感覚なのかも知れません。突きつけられた問題に対しては、大きなストレスを受けるため、そこから回避するために一所懸命に考えても、それ以外に一所懸命にはなりません。
ですから応用問題が苦手です。学校で学んだ心理学を家庭や友人関係に応用できない、心理学科の4年生が修士課程に進むために勉強しています。まったく生活に応用できなくても学業の成績は優秀だというわけです。
原因は物事を組み合わせて考えるのが苦手だという辺りにありそうです。物事の類似性を仮定して、別のものに置き換えて、問題を見立てて組み合わせるという操作を支持すると、彼らは立ち止まってしまうようでした。
一方、デジタルがアナログとは違って、組み合わせたり合成したりせず、一個一個の独立した要素を扱うのと同じように、彼らは類型的な考え方が得意なのです。
私たち知らないことをこともなげに答えてくれますし、だからといってどうだという追求が全くありません。これは彼らの世代に特徴的かも知れません。言い換えると、彼らがみんな知っていると思っていることには何の価値もないということでしょう。
1977年に改定された教育指導要領で育った人たちはどのような感覚を持っているのか一言で定義できそうにありません。だからこそ、年上の世代が経験した彼らの感性を共有していくことが、結局彼らとの協同を円滑して、社会に貢献できる道になるでしょう。
1.会話術マスター.com
2.対人恐怖症・社交不安障害の克服のいろは
3.団塊マガジン
4.口下手を治す方法.COM
5.話術を磨く方法.com
6.激動時代の成功法則 青空ライフブログ
7.人間万事塞翁が馬の絆
8.働く方・就職活動中の方のお悩み メンタルアシスタント
9.基本α公式サイト
10.コンパス 心理士カウンセリング相談事務所(宮城県仙台市、電話相談★OK)
11.人間関係と恋愛を科学する雑学サイト-Little Riffle(リトルリフル)-
12.幸せ引き寄せ宇宙の法則
13.カウンセリングルーム・メンタル系サイト検索『こころのWeb.com』